※3月30日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- ハマ県北部カラートアルマディク市には、新たに東グータからの避難者を乗せたバスが到着した。避難者は、東グータ南部(イルビン、ザマルカ、アインタルマ)出身者。
- イドリブ県東部では、クラスター爆弾により子ども1名が亡くなった。
※ クラスター爆弾は、小爆弾の10%-40%が不発弾となり地上に残るため、紛争後も住民にとって地雷と同様の脅威となる。オスロ条約で、クラスター爆弾の生産、貯蔵、使用、移譲が禁止されており108カ国が署名国となっているが、米国、露、シリア政府は署名国になっていない。シリア紛争では、露/シリア政府がクラスター爆弾を使用しており、クラスター爆弾による民間人被害が報告されている。(参考) - 過去24時間、露/シリア政府軍による空爆が行なわれていない。
- アレッポ市西部では、元ヌスラ戦線(HTS)とヌル・アル・ジンキとの間で戦闘が続いているとの報道がある。(参考)
東グータ地域の状況
まとめ:
- 東グータ南部から、住民と戦闘員の退避が続いている。避難者は、ハマ県北部の前線付近へ移送されている。
- ハラスタ地区、東グータ地区南部(イルビン、ザマルカ、アインタルマ地区)では、露軍憲兵が配置された。
- 過去24時間、北部ドゥマ地区では、露/シリア政府軍による攻撃は報じられていない。
- 露政府外務次官は、ドゥマ地区を支配する反政府勢力(ジェイシュアルイスラム)との交渉は続いていると伝えている。(参考)
- 世界保健機関(WHO)は、東グータからの避難者の状況について報告書を発表。概要は、以下の通り。(参考)
– 5万人以上の避難者が集合避難所8ヶ所で受け入れられた。多くの避難者は、肉体的に疲れきっていて心理的な外傷(トラウマ)を負っている。
ドウェイル避難者での支援状況は、以下の通り。
– アラブ赤新月社(SARC)が運営する保健センター(野戦病院)は、精神科診療所と脱水症状患者へ対応するための部屋を新たに設置。SARCは、レントゲン機器の供給と医療センター設置を求めている。SARCの救急車は、患者を他病院へ搬送できる状態にある。
– NGOやSARCは、最も医薬品や医療用品を必要とする地域に対し、移動診療所での医療サービスを提供している。移動診療所チームは、避難所でワクチン接種サービスなどを実施している。
– 栄養不良の事例は報告されていない
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