※4月29日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 露/シリア軍は、ハマ県北部前線付近の村に対し砲撃による攻撃を実施した。負傷者に関する情報は報じられていない。
- イドリブ県とアレッポ西部では、新たに3名が暗殺された。これまでの被害者は、一部民間人も含むが、主に反政府勢力(HTSを含む)戦闘員、元政府軍高官、警察署長。主犯は、現在も不明。待ち伏せでの銃撃に加え、道路脇に簡易爆発物(IED)を仕掛け攻撃した事例もある。4月26日以降、暗殺されたのは30名に上る。(参考)
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、東グータ関連で新たな報道は出ていない。
- 4月30日は「化学兵器被害者の追悼日」。世界の化学兵器攻撃により犠牲となった人々を追悼する日として、国連が設定している。(参考)
※露/シリア政府は、化学兵器禁止条約の署名国ですが、シリアで化学兵器を使用し続けている。 - シリア人権ネットワーク:4月14日からの2週間で、露/シリア政府軍による攻撃で、民間人64名(子ども12名、女性8名を含む)が死亡した。死傷者はヤルモックが一番多く(26件)、ホムス県(12件)、ハマ県(10件)と続く。(参考)
※米英仏の介入後、シリア政府による攻撃は減っている印象があるかもしれませんが、各地で激しい攻撃が続いており、民間人の被害者が出続けていることが分かると思います。
- シリア軍は、首都ダマスカス南部の包囲地域(ヤルモック)での軍事侵攻を継続。空爆と砲撃による激しい攻撃を続けている。政府軍の地上部隊は、西部と南部からの侵攻を続けている。イスラム国の東部侵攻についての情報はない。(参考)
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アフリン地域の状況
- 過去24時間、アフリン地域では、戦闘行為は行なわれておらず、前線に動きはない。4月29日時点で、タルリファート地域はクルド人民防衛隊(YPG)と親シリア武装組織(NDF)が支配している。
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