皆さん、こんにちは。
今日は、セルビア国立美術館についての記事です。
セルビア国立美術館は、ベオグラードの観光地を調べると、必ず出てくる有名な美術館です。
お勧めなので、ベオグラードに来られる際は訪れてみてください。
記事のまとめ
● セルビア国立美術館は、ベオグラード中心部にあるので便利
● 入館料が無料なので日曜日に訪れるべし
● 月曜日は休館日なので注意
● セルビアは、約10年おきに新通貨が導入されてきた!
● エジプトのミイラも展示されている!
博物館の住所
セルビア国立博物館は、ベオグラードの中心部にあります。
住所:Trg republike 1а, Beograd 104303, Serbia
博物館は、国立劇場やミハイロ王子像のある共和国広場に隣接しています。
ちなみに、この共和国広場は、ベオグラードの待合場所としてもよく使われるので覚えておくと便利な目印です。
セルビア博物館について
さて、セルビア博物館の話しに戻ります。
この博物館は、1950年に現在の場所での展示が始まり、現在は40万点以上の作品が展示されています。
展示作品には、古い貨幣、彫刻、絵画作品など、幅広い展示物が揃っています。
展示物の中で、最も印象に残ったのが、古い貨幣の展示スペースです。
これまで、他の国でも博物館の貨幣展示を観てきましたが、金・銀・銅などの素材を伸ばして押印した貨幣の展示が多かったです。
そのため、「古くから貨幣的なものがモノの交換に寄与したんだ、ふーん」という薄い印象しか持てませんでした。
しかし、この博物館については違いました。
というのも、セルビアの近年の通貨の歴史が特異だったからです。
セルビアでは、約90年の間(1918年~2002年)に、7回も通貨を変えているからです。
十数年に一度、通貨が変わっていることになります。
日本では、約20年に一度、新紙幣が導入されているといわれているので、セルビアの頻度の高さがわかります。(参考:日本国立印刷局の解説)
しかも紙幣のみでなく、硬貨も含めた通貨の全て総替えされています。
これは、この90年間で7回も統治政府が変わっているからです。
セルビアの統治政府の移り変わり:
1. Principality of Serbia (1817)
2. Kingdom of Serbia (1882)
3. Kingdom of Serbs, Croats and Slovenes (1918)
4. Kingdom of Yugoslavia (1929)
5. Serbia as a federal unit in Socialist Yugoslavia (1945)
6. Serbia and Montenegro – Federal Republic of Yugoslavia (1992)
7. Republic of Serbia (2006)
約10年ごとに国が変わるということは、国の制度も10年ごとに大きく影響を受けることを意味します。
この変化の大きさを考えると、セルビアの皆さんが劇的な変化の中を適合して生き抜いてきたことが想像できます。
日本政府の名前が10年ごとに変わり、国の指導者や領土のみでなく、国の税制や通貨などが変わることを想像してみると、セルビア人がどれほどの変化を経験しているかがわかります。
貨幣の移り変わりを通して、セルビアの歴史の一部が垣間見えた一日でした。
補足説明:
そのほか、博物館の一般的な概要について触れます。
日曜日は入館料が無料
セルビア国立博物館は、日曜日は入館料が無料なので、日曜日に訪れることをお勧めします。
月曜日は休館日
また、月曜日が休館日なっているので注意してください。
所要時間は約2時間
今回、4時間近く滞在しましたが、4階にたどり着いたときには閉館時間になりました。
それほど大きい博物館ではないため、1時間半から2時間ぐらいでサッと回れば、すべての展示物に目を通すことができると思います。
十分に時間を掛けたいという方は、午前中に訪れてください。
4階にはミイラが展示
ちなみに、4階には、ネスミンというエジプトのミイラが展示されています。
1888年に国立博物館へ贈呈されたミイラです。
紀元前300年頃に生きた祭司のミイラで、遺体の胸元には「死者の書」が収められていたそうです(参考:欧州遺産)。
詳しく調べてみたいので、再度訪問した際に、また詳しい内容をお伝えします。
この博物館以外にも、ベオグラードには魅力的な場所がたくさんあります。
その他の観光場所などについてはは、私のブログ(https://takalog.net/)をご覧ください。
おまけ
最後まで読んでいただきありがとうございます。