※4月30日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 露/シリア軍は、イドリブ県南部・ハマ県北部に対し、砲撃と空爆による攻撃を複数行った。イドリブ県南部マアラ・ゼイタ市への空爆では、学校が破壊され、民間人1名が死亡、複数名が負傷した。
- 4月30日、イドリブ県中部イドリブ市では、道路脇に仕掛けられた簡易爆発部(IED)が爆発し、民間人2名が負傷した。同日、イドリブ市で若者1名が暗殺された。主犯は明らかになっていない。
サルミン市の地域評議会は、暗殺行為が続いていることを受け、覆面の車輌やバイクは検査対象とする旨の声明を発出。 - 元ヌスラ戦線(HTS)が包囲地域からの撤退に合意したことを受け、4月20日、イドリブ県の包囲地域(フォア、カフラヤ)の戦闘員の避難が始まった。同合意では、5,000人の避難が約束されている。現時点で、民間人1,200名が避難したと報じられている。(参考)
- イドリブ県北西部ダルコゥシュ付近では、HTSが民間人ジャーナリストを誘拐する事件が起きた。イドリブ県全土で、HTSによる誘拐事案が増えている。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、東グータ関連で新たな情報は出ていない。
- シリア軍は、首都ダマスカス南部の包囲地域(ヤルモック)での軍事侵攻を継続。政府軍の地上部隊は、西部と南部からの侵攻を続けている。多くの民間人が被害を受けている。(参考)
- ヤルモック北部(HTSが支配)では、シリア政府/HTS間の合意に沿い、戦闘員の避難が始まった。イドリブ県の包囲地域(フォア、カフラヤ)の住民との交換が条件となっている。同戦闘員は、イドリブ県へ撤退する。(参考)
- ヤルモック東部(ヤルダ、バビラ等)では、反政府勢力が新たな条件でシリア政府と合意した。1)ヤルダ、バビラ、ベイサヘム住民のシリア北部への避難。2)残る住民を6ヶ月間徴兵しないことなどが、条件とされている。(参考)
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アフリン地域の状況
- 4月29日、タルリファート北部マラナズ付近で、自由シリア軍(FSA)がクルド系勢力と衝突した。その他、衝突は報じられておらず前線に動きはない。
- 4月29日時点で、タルリファート地域はクルド人民防衛隊(YPG)と親シリア武装組織(NDF)が支配している。
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