※4月9日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 過去24時間、イドリブ県及びハマ県北部では、露/シリア軍による空爆は行なわれていない。また、地上戦も行なわれておらず、前線に動きはない。
- 過去24時間、反政府勢力(JTS)と元ヌスラ戦線(HTS)間の戦闘は発生していない。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 4月8日午後、反政府勢力と露政府との間で続いていた交渉が合意に達した。同日、東グータのドゥマ地区には避難用バスがドゥマ地区に入域した。(参考)
- 4月9日正午頃、東グータ地域ドゥマ地区から、反政府勢力(ジェイシュ・アルイスラム)戦闘員を乗せた第一陣のバスが出発した。
シリア北部ジャラブルス地区に撤退すると報じられている。反政府勢力は、拘束していた捕虜を解放し、武器を焼却していると報じられている。 - シリア人権監視団:2月18日以降、シリア政府による東グータ地域に対する攻撃により、民間人1,745名(子ども371人、女性229人)が殺され、6,000人以上がが負傷した。(参考)
アフリン地域の状況
- 過去24時間、アフリン地域では戦闘行為は発生していない。
- 4月9日現在、アフリン地域のタルリファート周辺は、クルド人民防衛隊(YPG)と親シリア政府武装組織(NDF)が支配している。
- アフリン北東部では、自由シリア軍戦闘員が住民に支援物資を配付した模様。配付の様子を撮影した動画から、配付場所に自由シリア軍の旗とトルコ国旗が掲げられていて、FSA戦闘員が戦闘服を着て支援物資を配付したことがわかる。
- 4月9日、露外相(ラブロフ)は、アフリン地域に関し、トルコ政府がシリア政府に引き渡すことを期待すると発言。また、同外相は、「トルコ大統領はアフリン地域を占拠したいと言ったことがない」と発言。(参考)
※ 2018年1月、トルコ軍がアフリンでの軍事侵攻を開始する際、露軍はアフリン地域から撤退し、トルコ軍がアフリン領空で飛行することを許可した経緯がある。(参考) - ヒューマン・ライツ・ウォッチ(米国拠点)は、アフリン地域について、食料や清浄水などが不足する中、民間人の動きが制限されていると伝えた。また、自由シリア軍戦闘員による民間人所有物の略奪や破壊が続いているとした。(参考)
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