※4月8日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 過去24時間、イドリブ県及びハマ県北部では、露/シリア軍による空爆は行なわれていない。また、地上戦も行なわれておらず前線に動きはない。
- 過去24時間、反政府勢力(JTS)と元ヌスラ戦線(HTS)間の戦闘は発生していない。
- トルコ系メディア:トルコ政府系支援団体(IHH)は、イドリブ県の国内避難民キャンプ(デル・ハッサン近郊)に、学校を設置することを発表した。この避難者用キャンプでは、東グータ地域からの避難者350世帯が生活している。東グータのドゥマ地区では、退避措置が中断となり、政府軍による激しい爆撃が再開されている。(参考)
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、政府軍は東グータのドゥマ地区中心部に対し、激しい空爆を継続した。
- 4月7日、シリア政府は、東グータのドゥマ地区に対し、化学兵器を使用した攻撃を実施した模様。この攻撃により、少なくとも民間人70名が死亡した。
シリア政府は(過去と同様に)、化学兵器使用に関する主張を”偽造”であると否定した。露政府も、シリア政府による化学兵器使用を否定した。
米国務省は、露政府がシリア政府を支援し続けていることから、究極的には露政府に責任があるとしている。(参考) - 4月8日、ドゥマ地区の交渉委員会(民間組織)は、露政府との和解交渉を再開することを発表した。
- シリア政府は、4月8日に反政府勢力(ジェイシュ・アルイスラム)との交渉を再開することを伝えた。また、4月8日、ドゥマ地区の交渉委員会(民間組織)は、露政府との和解交渉を再開することを発表した。
ドゥマ地区で医療支援を行う団体(SAMS)と、ホワイト・ヘルメットは共同声明を出し、化学兵器による呼吸困難症状のある事例は500件以上にのぼることを伝えた。
シリア人権監視団は、化学兵器による攻撃で11名が窒息死したと伝えている。(参考) - ホワイト・ヘルメットは、家族全員(子どもを含む約10名)が家の中で倒れて亡くなっている様子を撮影した映像を公開した。(参考)
注)亡くなられた方の映像が含まれています。ご覧になられる際は注意してください。
アフリン地域の状況
- 4月7日、シリア北部アルバブ市のモスク付近で自動車爆弾が爆発し、民間人7名が死亡し、15名が負傷した。主犯は明らかになっていない。
- 4月8日、アフリン西部でクルド人民防衛隊(YPG)が自由シリア軍を攻撃したとの情報がある。その他、アフリン地域では、大きな動きはない。
4月8日現在、タルリファート地区は、YPGと親シリア武装組織(NDF)が支配している。 - クルド系媒体(NRT):クルディスタン共同体同盟(KCK)共同議長は、トルコ政府のアフリンでの軍事作戦を支援したとして、露政府を非難した。(参考)
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