※3月5日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況
まとめ:
- シリア政府軍は、ハマ県北部の前線にて空爆と砲撃による攻撃を行った。この攻撃により、民間人が犠牲になった。
- ハマ県北部の前線にて、政府軍と反政府勢力間の戦闘が行われたが、前線に大きな動きはない。
- イドリブ県東部の前線では、政府軍と反政府勢力間の戦闘は発生していない。
- イドリブ県北部では、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力(JTS)間の衝突が続いている。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、東グータで大規模な軍事作戦を継続した。
- 地上戦の激化により、東グータ内で、大規模な住民の移動(避難)が報告されている
- 政府軍の地上部隊は、主に北東部、南東部の前線から侵攻した。
- 反政府勢力は、一部地域を奪回したものの、劣勢に立っている。
- シリア大統領は、東グータ地域での軍事作戦を継続すると発言(記事)
- 国連は、シリア政府が支援物資の輸送を許可したと発表。許可されたのは7万人分の支援物資。本日中に支援物資が運び込まれる模様。残りの支援物資は、3月8日に輸送することができると報じられている。(記事)
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- 過去24時間、東グータの被害状況は以下の通り。
※全ての被害が報道されている訳ではないため、実際の被害者数はもっと多い
– ドゥマ地区での空爆により、民間人39名が死亡
– ジスリーン村への砲撃により、民間人2名が死亡、複数名が負傷
– ハムリエ市への空爆により、民間人14名が死亡
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- 過去24時間、政府軍と親シリア政府武装組織は、以下の地域を占領した。
– 北東部のアルシフニイェ村
– 南東部のベイトナイェム村
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- 国連は、露・シリア政府が東グータで行っている行為は、「連座:集団的懲罰(collective punishment)」であり、”容認できない”と発表した。集団的懲罰は、国際法(ジュネーヴ諸条約の第4条約)で禁じられている。2月18日以降、東グータでは、政府軍の爆撃により、民間人約600人が死亡し、2,000人以上が負傷している。(記事)
- シリア人権監視団:東グータでの戦闘により、過去2週間で民間人695人が亡くなっている。このうち、166人が子ども、98人が女性。同監視団の集計では、東グータ全域に対する、政府軍による空爆、砲撃、ロケット弾での攻撃により、民間人が犠牲となっている。(記事)
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