アフリンの状況(3月21日時点)

※3月21日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

写真:ヨルダンの難民キャンプ(ザアタリ・キャンプ)で生活する女の子。
ヨルダンでは、約66万人のシリア人が難民として生活している(UNHCR, 2018年3月)。
ザアタリ難民キャンプ(マフラック県)は、ヨルダン北部に位置しており、約8万人のシリア人が暮らしている(UNHCR, 2018年3月)。

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン市南部で軍事作戦を継続。
    過去24時間で、両勢力は新たに8村を占領した。
  • シリア政府軍は、地上戦の前線となっているFSA占領地域に対し砲撃を実施。
  • トルコ軍は、アフリン市の入域地点に検問所を設置した。

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

トルコ軍の動き

  • 過去24時間、トルコ軍による空爆は行なわれていない。
  • トルコ軍の地上部隊は、FSAとともにアフリン地域南部へ侵攻している。

自由シリア軍の動き

  • 過去24時間、FSAは、アフリン地域南部への侵攻を継続した。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
    – アフリン地域南部のカディレイハラ村、キラズリ村、アインデラ村、カディレイハラ村、キルジラ村、バスタ村、クファイル村、ブルジアブドゥラ村

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと地上戦による戦闘を続けているが、引き続き劣勢に立っている。

その他

  • 国連は、アフリン地域の状況を纏めた報告書を発表。

概要は以下の通り。

  • アフリンでは、約98,000が住む場所を失った。避難先は、テルアフィアット75,000人、ノブル市15,500人、ザハラ市8,500人。
    ※シリア政府支配地域への避難者は、24,000人、アフリン地域南東部への避難者は75,000人。内訳と合計数が合致しない、、
  • テルアフィアットにある学校16校が避難所として利用されている。そのため、学校での授業ができない状況が続いている。
  • 避難者の多くは女性、子ども、高齢者である。避難所に行くまで36時間掛かったという避難者もいる。避難所の水衛生環境に問題があり、複数の疾患リスクがあるが、同地域には、医療サービスを提供できる施設が一箇所にしかない。
  • 3月18日、トルコ軍とFSAは、アフリン市を含め、アフリン地域の9割の領土を制圧した。
  • 国連は、民間人に対する暴力の脅威と無作為な逮捕や、民間人の資産の略奪があるとの報告を受けており、この行為を深く憂慮しており、紛争当事者へ国際人道法と国際人権法の遵守することを要求する。

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