東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(3月20日時点)

※3月20日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

写真:食料購入券(≒商品券)を受け取るため、列に並ぶシリア人。レバノンにて。
食料購入券の配付は、支援対象者が購入品目を選択することができ、モニタリングに繋げる仕組みとの相性も良いため、援助手法として主流となってきている。
レバノンでは、約99万人のシリア人が避難生活を送っている。(UNHCR, 2018年2月)
Photo credit: WFP/Rein Skullerud

イドリブ県、ハマ県北部の状況

まとめ:

  • 露/シリア政府軍は、イドリブ県南部のカンシェイクン市の市街地に対し、複数の空爆を実施した。
  • トルコ軍は、アレッポ市西部アナダン村にて、新たな監視所を設置した。20日、シリア政府は、アナダン市に対しロケット弾による激しい砲撃を実施。
  • 過去24時間、ハマ県北部・イドリブ県東部・西部では、政府軍と反政府勢力間の地上戦での衝突は起きていない。
  • 過去24時間、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突は起きていない。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、北部ドゥマ地区と南部で軍事作戦を継続した。
  • ドゥマ地区では、市街地に対する爆撃が再開され、多くの民間人が犠牲となっている。支援物資が保管されている自治体事務所も空爆被害を受けているとの報道もある。
    ※15日に、事足りない支援物資がドゥマ地区へ輸送された後、大々的な軍事作戦が再開されたことになる。
  • シリア人権監視団は、南部アルビン地区の学校の地下に避難していた子ども15名が、空爆により死亡したと発表。同団体の集計では、2月18日以降、東グータ地域では、民間人1,454名が死亡。うち、297名が子ども、183名が女性。(参考
  • 3月17日、反政府勢力3組織が、共同声明を出した。声明では、国連とロシア政府仲介する安保理決議2401の停戦交渉に参加する意思を改めて表明した。同声明は、ジャイシュアルイスラム、ファイラックアルラフマン、アハラールアルシャムが共同で出したもの。(参考
  • ジャイシュアルイスラムは、シリア政府との直接の停戦交渉の実施について強く否定し、ロシア政府を介してのみ交渉を行っていると主張した。
  • 反政府勢力(アハラールアルシャム)は、シリア政府との交渉で、同戦闘員をイドリブ県に撤退させることで合意したと報じられている。20日、21日に戦闘員の撤退が始まる模様。
  • 3月17日、民間人避難用の新たな検問所(”人道的回廊”)がハラスタ地区南部に設置された。シリア政府がハラスタ地区での停戦(政府軍による攻撃の停止)実行を発表した直後に設置された模様。

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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