アフリンの状況(3月15日時点)

※3月15日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

ヨルダンの難民キャンプで生活する女性。※ヨルダンで難民として登録されているシリア人は66万人。
現在、シリア国内支援を行う団体は、拠点をトルコからヨルダンへ移しており、首都アンマンには支援関係者が押し寄せ、援助バブルに近い状況となっている。
© EC/ECHO/Dina Baslan

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、主にアフリン市の南西部で大規模な軍事作戦を継続した。
    両勢力は、新たに10村以上を占領した。
    アフリン市近郊の前線は、北東部から2km以内、南西部から1km地点に迫っている。
  • トルコ軍は、アフリン市中心部に対し、激しい空爆を実施した。
  • 14日、トルコ軍が検問所で空爆を行い、親シリア政府組織(NDF)戦闘員8名が死亡した。
    シリア政府支配地域にあるノブル市では、亡くなったNDF戦闘員の葬儀が行なわれた。
    NDFは、反政府支配地域のマアラ市に対し砲撃による攻撃を行った。
  • アメリカ国籍のYPG戦闘員がアフリン地域での戦闘で死亡した模様。死亡時期や場所については分かっていない。
  • トルコ人ジャーナリストは、アフリン市の上空を撮影したとされる無人飛行機からの空撮映像を公開した。クルド人民防衛隊(YPG)がアフリン市の入域地点(とされる場所)を大礫で塞ぎ道路阻絶しており、退避できない住民と揉めている状況が映されている。
    ※情報源が限られることと、トルコ軍が提供した映像だと思うため、この報道の真偽は定かでない。

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

トルコ軍の動き

  • トルコ軍は自由シリア軍とともに、主にアフリン市の南西部で戦闘を行った。
  • また、アフリン市内、南部の検問所、南東部(テルアビアッド周辺)で空爆を実施した。南部の検問所、南東部での空爆は、親シリア政府組織のアフリン入域を防ぐ目的だと考えられる。

自由シリア軍の動き

  • 自由シリア軍(FSA)の地上部隊は、主にアフリン市の南西部で侵攻を続け、更に勢力範囲を広げた。
    – 南西部では、7村を制圧し、アフリン市まで1km圏内にまで侵攻した
    – 北東部では動きはなかったが、前線は2km圏内にある。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
    – 南西部のカフルシル村、マァラタ村、フリウ村、フルカン村、カジジヤ村、アル・ニラ村、クラン村
    – 南部のクランシーク・アルデイル村、アル・ガザウィヤ村、
    – 北部のアル・ヤビサ村

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っている。

その他

トルコ政府系メディア(AA):トルコ政府は、アフリン作戦を開始した1月20日以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員3,524名の”テロリスト”を”制圧した”と発表した。※この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。(記事

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