※2月4日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
アフリンの状況
トルコ軍の動き
- 前日に比べ、トルコ軍による攻撃件数(空爆と砲撃を含む)は減少。他方で、クルド人民防衛隊(YPG)の対戦車ミサイル(ATGM)などによる攻撃が増加。
- トルコ軍は、西部(ラジョ地区)と東部(アザズ付近)で空爆を実施
- トルコ軍と自由シリア軍(FSA)の地上部隊は、殆ど動きがなかった模様
自由シリア軍の動き
- 自由シリア軍の戦闘員が、戦闘で亡くなったクルド人民防衛隊(YPG)女性戦闘員の遺体を切断した疑惑が出ている。インターネットで動画が公開されたことがきっかけ。
クルド人民防衛隊(YPG)の動き
- クルド人民防衛隊(YPG)は、東部(アザズ付近)、北部(ブルブル地区)、西側(ラジョ地区)でトルコ軍へ砲撃を実施
西部ラジョ地区では、対戦車ミサイル(ATGM)による攻撃を行い、トルコ軍兵士7名が死亡 - YPGは、自由シリア軍支配地域(アザズ市)に対して越境砲撃を実施
- YPGは、西部のシエ地区では、自由シリア軍と地上戦を行った
その他
- クルド当局者は、自由シリア軍戦闘員が、クルド人民防衛隊(YPG)の女性戦闘員の遺体を切断したことについて、「この悪質な行為について、トルコ政府に責任を負わせる」と非難した。
トルコ政府は、自由シリア軍によるPYD戦闘員の遺体切断について、コメントを出していない。
自由シリア軍は、調査委員会を設置するとし、「犯人が判明した場合は、罰することを辞さない」と述べた。 - 国連は、2017年中のシリア国内の避難者の統計に関する報告書を発表。同報告書では、2017年のみで、290万人が住む場所を失った。一日あたり 7,878人、一月あたり 239,612人が住む場所を失った計算になる。
- シリア人権ネットワーク(SNHR)の報告書によると、2018年1月中に、一般市民 774人が戦闘によって殺された。うち、シリア政府軍とロシア軍の攻撃によって亡くなった住民は 550人(72%)。