※4月1日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、イドリブ県全域、ハマ県北部で空爆と砲撃による激しい攻撃を実施した。イドリブ県アリハ市への空爆では、民間人3名が死亡し7名が負傷した。バサンクル市への空爆では、民間人 8名が死亡し複数名が負傷した。
- ハマ県北部カラートアルマディク市には、新たに東グータからの避難者を乗せたバスが到着した。
- イドリブ県カンシェクン市では、元ヌスラ戦線指揮官が暗殺された。主犯は不明。(参考)
- 過去24時間、主要な反政府勢力(JTS)と元ヌスラ戦線との間の衝突は発生していない模様。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 東グータ南部からは、住民と戦闘員の退避が続いている。避難者は、シリア北部ハマ県北部の前線付近へ移送されている。
- 東グータ南部からの避難者を乗せたバスに対し、親シリア政府武装組織の投石でフロントガラスが割られる、事故で避難者6名が死亡するなどの事件/事故があったことが報じられている。
- 露/シリア政府は、ドゥマ地区市街地に対し砲撃による攻撃を行い、複数の民間人が亡くなったとの情報がある。ドゥマ地区での地上部隊の侵攻は始まっていない。
- ドゥマ地区に関し、反政府勢力(ジェイシュアルイスラム)と露政府との間で和解交渉が続いている。3月31日、ドゥマ地区にいる負傷者をシリア北部へ移送することで、両者が合意した模様。その他の住民や戦闘員の扱いについては明らかになっていない。(参考)
- シリア人権監視団は、ドゥマ地区には民間人と戦闘員約6万人がいるとしている。ドゥマ地区周辺には、地上戦に備え、シリア政府軍部隊が更に動員されている。(参考)
- 3月31日、東グータ南部(ジョバル、ザマルカ、アルビン、アインタルマ地区)からの避難者を乗せた最後のバスが東グータ地域から出発した。同日、シリア軍司令官は、東グータ地域の大部分を制圧したと発表した。4月1日時点で、東グータ地域で反政府勢力が支配する地域は、ドゥマ地区のみとなっている。(参考)
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