アフリンの状況(3月24日時点)

※3月24日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

レバノンで生活するシリア人の女の子。
2018年2月時点で、レバノンでは約99万人のシリア人が難民として暮らしている(UNHCR)。
シリア紛争開始後、多くのシリア人が避難し、レバノンの人口の20%以上を占めている。
Photo credit: D.Khamissy / UNHCR

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン地域南部で軍事作戦を継続。過去24時間で、新たに1村を占領した。軍事作戦は続いているものの、規模は縮小している模様。
  • アフリン市では、撮影許可を持たずに撮影していたとの理由で、トルコ軍が地元の活動家4名を拘束した。
  • トルコ政府系メディアによると、トルコ大統領は、「トルコ軍に軍事作戦は)アフリンで終わらない、次はイドリブ、マンビジだ(に侵攻する)」とし、アフリン掌握後もクルド系勢力支配地域での軍事作戦を継続する考えを示した。米政府高官は、マンビジから撤退する考えがないとしている。(参考

地図:アフリン地域(2018年1月21日作成)
map created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

トルコ軍の動き

  • 過去24時間、アフリン地域では、トルコ軍による空爆は行なわれていない。
  • トルコ軍の地上部隊は、FSAとともにアフリン地域南部へ侵攻している。

自由シリア軍の動き

  • 過去24時間、FSAは、アフリン地域南部へ侵攻を継続した。

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っており、更に占領地域を失っている。

その他

  • 3月23日、UNICEFは、アフリン地域の状況に関する報告書を発表した。
    報告書の概要は、以下の通り。
  • アフリン地域には、まだ10万人の民間人が留まっている。
  • 民間人17万人が、テルアフィアット市(アフリン南東部)、ノブル市・ザハラ市(政府軍支配地域)に避難した。
  • ノブル市とザハル市の避難者は、主に学校とモスクに避難している。両地域には、応急処置、外科手術などの医療サービスを提供できる施設は存在しない。3km離れた場所にザハル病野戦病院があるが、十分な設備が整っていない。25km離れたアレッポ市には許可がなければ検問所を通れない状況で、これまで検問所を通れた避難者がいるかは分かっていない。
  • ノブル市とザハル市には、13施設の避難所がある。
  • テルアフィアット市では、シリア赤新月社(SARC)が子どもを対象とした心理社会的サービス(心のケア)を提供している。テルアフィアット市周辺にも避難者がいるが、全ての支援サービスを受けることが出来ていない。

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