※3月23日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 露/シリア政府軍は、イドリブ県北部と東部で空爆と砲撃による攻撃を行った。東部での空爆では民間人が犠牲となっている。
- 3月20日、北部ハレム市の市場を標的とした空爆が行なわれ、民間人40名が死亡した。
- 新たに4勢力が反政府勢力(JTS)に合流した。
- 過去24時間、ハマ県北部・イドリブ県東部・西部では、政府軍と反政府勢力間の地上戦での衝突は起きていない。
- 過去24時間、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突は起きていない。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、北部ドゥマ地区と南部で大規模な軍事作戦を実施した。
- 3月22日から23日にかけ、政府軍は北部ドゥマ地区の市街地に対し、集中的な空爆と砲撃が行なわれた。砲撃では焼夷弾が使用されたとの報道もある。この攻撃により、ホワイト・ヘルメットスタッフ3名が死亡した。
- 政府軍は、南部イルビン地区、アインタルマ市に対する攻撃で焼夷弾を使用した模様。焼夷弾による攻撃を受けた地域では、火災が発生している。
※焼夷弾は、焼夷剤を装填した爆弾であり、焼夷剤を燃焼させることで、攻撃対象物・地域を火災に追い込むように設計されている。 - 3月22日、露政府を介し、シリア政府とアハラールアルシャムが和解条件に合意したことを受け、ハラスタ地区から住民と戦闘員の避難が始まった。政府系メディアは、ハラスタ地区から避難するのは、戦闘員1,500名と民間人6,000名でイドリブ県に移動すると報じている。シリア軍関係者は、残りの民間人18,000人がシリア政府管理下でハラスタ地区に留まるとしている。(参考)
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- 国境なき医師団(MSF)は、政府軍の東グータ地域への侵攻により、MSFが支援している多くの医療施設が政府軍支配下となり、医療施設は20施設から1施設になったと発表。急な前線の動きにより医療用品を持ち出すことができず、また、政府軍による医療用品の域内への搬送は許されていないため、病院の医療用品は不足している。病院の対応能力は極めて低くなっているが、MSFは医療サービスを提供し続けるとしている。(参考)
- 東グータからの避難者用キャンプで支援を行う支援団体(NRC)は、避難者の状況について、警鐘を鳴らした。避難者の多くは、学校やひどく損傷している建物に住まわせられているが、十分なスペースが無いため、屋外やプラスチックシートで覆った即席テントで眠る人達がいる。(参考)
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