※3月14日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
アフリン地域の状況
まとめ:
- トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン市の北東部、南西部、西部で大規模な軍事作戦を継続した。過去24時間、両勢力は新たに8村以上を占領した。
- トルコ軍はアフリン市を包囲したと発表。(記事)
- 引き続き、前線はアフリン市の北東部から2km圏内、南西部から5km圏内に位置している。
両勢力はアフリン市周辺地域で更に勢力範囲を広げ、アフリン市を南北から囲むような形で侵攻している。 - トルコ外相は、米国との二国間協議でクルド人民防衛隊(YPG)のマンビジ地域からの撤退について協議すると発表。また、マンビジから撤退しない場合は、マンビジでの軍事作戦を開始するとの考えを示した。(記事)
トルコ軍の動き
- トルコ軍は自由シリア軍とともに地上戦による戦闘を行った。
また、アフリン市、地上戦の前線で空爆と砲撃による攻撃を行い、自由シリア軍の進軍を支援した。
自由シリア軍の動き
- 自由シリア軍(FSA)の地上部隊は、北東部(アフリン市の北東側)、西部(アフリン市西部)、南西部(アフリン市の南西側)から侵攻し、更に勢力範囲を広げた。
– 北東部では、2村を制圧した。
– 西部では3村を制圧し、北西部では3村を制圧した。
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- 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
– 北東部のディル・マシュマシュ村、ズレイカット村
– 南西部のコルカ村、クファルダリ村、カラフ・バシュ村
– 西部のキラ村、マガルガク村、ダルマシャカンリー村
クルド人民防衛隊(YPG)の動き
- クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っている。
その他
- 記事:トルコ政府系メディア(AA):トルコ政府は、アフリン作戦を開始した1月20日以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員3,444名の”テロリスト”を”制圧した”発表した。※この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。
- 記事:トルコ外相は、米国との二国間協議でクルド人民防衛隊(YPG)のマンビジ地域からの撤退について協議すると発表。また、YPGがマンビジから撤退しない場合は、マンビジでの軍事作戦を開始するとの考えを示した。
※一部報道では、米国とトルコ政府との間で、マンビジ地域を分割統治することで合意があったと報じられている。アフリン作戦において、クルド系勢力が既に保有している兵器を使用していないように見受けられるため、アフリンでの戦闘について、米国から何らかの圧力が掛けられていることも考えられる。 - 記事:シリア人権監視団(英国拠点):1月20日にアフリンでの軍事作戦が始まってから、これまでに民間人204名(子ども32名、女性26名を含む)が死亡したと発表。犠牲者には、クルド系、アラブ系、アルメニア系の住民が含まれる。同地域では、水と電気の供給が遮断されている。
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