※5月6日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 露・シリア政府は、イドリブ県南部・西部に対し、空爆と砲撃による攻撃を実施。イドリブ県西部ジシュルアシュシュグルでは、学校を標的とした攻撃が行われた。この攻撃で、民間人10名が負傷した。(参考)
- 4月4日、シリア政府はイドリブ県東部カフルハムラの小学校に対し砲撃を実施。この攻撃で、校舎や学校施設が被害を受けた。(参考)
※シリア/露政府は、2011年以降、繰り返し学校を標的とした攻撃を行ってきている。この攻撃が最初でも最後でもない。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 5月5日、シリア政府軍は、東グータ(首都ダマスカス近郊の元包囲地域)の検問所を通過しようとしたと住民3名を拘束した。拘束された住民が、連れ去られた場所は不明。拘束された場所は、政府軍が管理する「ケドサイヤ検問所」。(参考)
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、ダマスカス南部の包囲地域(ヤルモック)での軍事侵攻を継続。露空軍の後援を受け、政府軍が地上戦で優位に立っており、政府軍は、南部ハジャール・アルアスワド地域の大半を制圧した。先1週間以内には、全地域が制圧される可能性がある。イスラム国は、降伏するかの判断を迫られている。住民の多くはパレスチナ難民。(参考)
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アフリン地域の状況
- 過去24時間、アフリン地域では衝突は起きておらず前線に動きはない。
- 5月6日、トルコ外相は、米政府がアフリンの住民の帰還できない状況が続いていると発したことについて、推測に基づく発言であるとして事実関係を否定した。また、同外相は、アフリン住民の帰還は地雷撤去が終わった場所から始まっているとし、住民の安全確保を目的とした地雷・不発弾処理を優先させていると伝えた。(参考)5月4日に、米政府がアフリン住民の移動制限について触れたことを受けての発言。(参考)
議論となっている住民の移動制限については、国連の報告書(4月24日)でも触れられている。(参考)
※アフリンでの戦争残存物(ERW)の量が分からないため、トルコ政府の発言が妥当かどうか判断できない。然しながら、帰還希望者が、移動制限を受けていると感じていることが、国連の発表に繋がっていることは事実。住民の不安を解消すため、ただ追い返すのではなく、検問所や地元メディアを通した告示ぐらいはすべきだろう。
- 5月4日、シリア北部アル・バブ市では、ハムザ旅団の一派(アル・ヤバ)が2つの病院に押しかけ、看護師1名を誘拐し、病院職員を暴行する事件があった。これを受け、同5日、住民は同組織建物前で抗議デモを実施。(参考)
また、5日、トルコ軍がアル・バブ入りした際、住民に銃を向けたため騒動に発展した。群衆を追い払うため、トルコ軍は空中に向けて発砲し、状況を撮影していたジャーナリストに暴行を加えた模様。(参考)
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