※2月1日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
アフリンの状況
トルコ軍の動き
- トルコ軍は、アフリンの前線及び主要都市にて激しい空爆を実施
東側(アザーズ付近)、北側(ダルミック山)の前線付近で集中的な空爆を実施 - アフリン市中心部でも複数の空爆を行い、住民1名が死亡、12名(子ども2名、女性2名含む)が負傷
南部の前線付近(ダラット・アッザ)に対しても空爆を実施 - トルコ軍は、東側と南東側に位置するカトマ村とタル・リファット村へ、反政府支配地域から越境砲撃
- トルコ軍と自由シリア軍の地上部隊は、北部と西部から侵攻
北部は、ダルミック山付近でクルド人民防衛隊(YPG)と交戦
自由シリア軍の動き
- 自由シリア軍(FSA)は、トルコ軍とともに、北部と西部から侵攻
- FSAは地上戦で優勢に立っており、占領地域を広げている
自由シリア軍は、北部で、ダルミック山の山頂を占領。(ブルブル地区の周辺村を見渡せる要所を抑えたことになる)
また、同地域にあるクルネ地区を占領
ブルブル地区西側からも地上戦を展開しており、シャンカル村とバク・オバシ村も占領
クルド人民防衛隊(YPG)の動き
- クルド人民防衛隊(YPG)は、北部(ダルミック山)と西部(ハリル・クルク付近)の前線で、自由シリア軍と交戦
- YPGは、トルコ国境都市レイハンルへ越境砲撃
この攻撃により、レイハンル市の住民1名(女性)が死亡
その他
- 2月1日、トルコのエルドアン大統領は、「オリーブの枝」作戦(トルコ政府が付けたアフリン作戦の呼称)で、これまでに800人の”テロリスト”を殺したと発表した。多くのクルド人民防衛隊(YPG)の戦闘員を殺害し、優勢に立っていることを伝える意図のある発言だが、トルコ軍によるアフリンでの空爆頻度の多さと、アフリンから発せられている情報からすると、多くの民間人が犠牲になっていると考えられる。