※3月29日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 過去24時間、ハマ県北部カラートアルマディク市に、東グータの避難者数千人を乗せたバスが到着している。
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、イドリブ県南部、ハマ県北部の町に対し、砲撃による攻撃を行った。
- 過去24時間、反政府勢力(JTS)と元ヌスラ戦線(HTS)間の衝突は起きていない模様。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 東グータ南部からは、住民と戦闘員の退避が続いている。ハムリエ地区から避難しようとした若者数十名が、露政府軍により拘束されたとの情報もある。
- ドゥマ地区では、数十人の住民が街頭でデモを実施し、反政府勢力と反政府勢力系当局に対し、交渉内容を明らかにすることを訴えた。ドゥマ地区東部と西部には、政府軍が集結しており、シリア政府は、反政府勢力が撤退しなければ大規模な軍事作戦を開始するとしている。ドゥマ地区に対し、砲撃が行なわれているとの情報もある。(参考)
- シリア人権監視団は(英国拠点)は、2月18日以降、露/シリア政府軍の攻撃により、東グータ地域では民間人1,644人(子ども344人、女性213人を含む)が亡くなったと発表した。
安保理決議の採択後(2月24日以降)では、1,112人(子ども203人、女性103人)が死亡している。
※ 安保理決議の採択が、東グータ地域に住む民間人を守ることに繋がらなかったことを表している。(参考) - 東グータ南部地域では、シリア政府軍が、検問所を通って避難した住民4名(女性1名を含む)を処刑したとの報道がある。
※ 住民は政府側に避難することで、このリスクに晒されることを知っていた。国際社会、国連、自国政府が身の安全を保証してくれない中で、”人道的回廊(検問所)”を通り政府側へ避難するという選択をした住民。その人達の置かれた状況を、私達は理解しなければいけない。
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