アフリンの状況(3月12日時点)

※3月12日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

写真:食料支援を受けるため、配付場所に並ぶ住民。シリアのイドリブ県にて。
シリア政府軍は、市場、パン工場、病院など、人が集まる場所を標的として空爆を行うため、この様な集合配付は、住民を空爆リスクに晒すことになる。
Photo credit: EU/ECHO/People in Need

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン地域の北東部、北西部、南西部で大規模な軍事作戦を継続した。
    両勢力は、アフリン市の北部、北東部、南西部から囲むような形で侵攻を続け、過去24時間で、新たに10村以上を占領した。
    アフリン市周辺地域を制圧した後に、市街戦を始める模様。前線は、北東部から2km圏内、南西部から6km圏内に迫っている。
  • トルコ軍は、アフリン市近郊と戦闘の前線で空爆を実施。
  • クルド人民防衛隊(YPG)は、増援部隊を北東部カミシュリからアフリン地域へ送り込んだ模様。
  • シリア政府は、クルド勢力指導者に対し、クルド勢力の支配地域・武器を引き渡すことを条件として、トルコ軍からの攻撃から守ることを提案した模様。クルド勢力はこの提案を拒否した。

  • 記事:シリア人権監視団(英国拠点)は、トルコ軍がミダンキ堰堤を制圧した後、アフリン市への水と電気の供給が遮断されていると発表。100万人以上の避難者がアフリン市へ集結していると言われ、アフリン市内は人間としての尊厳を保つことができない生活環境となっている。

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

トルコ軍の動き

  • トルコ軍は自由シリア軍とともに、北東部、北西部、南西部で地上戦による戦闘を行った。
    また、アフリン市、地上戦の前線で空爆と砲撃による攻撃を行い、自由シリア軍の進軍を支援した。

自由シリア軍の動き

  • 自由シリア軍(FSA)の地上部隊は、北東部(アフリン市の北東側)、北西部(ブルブル地区西側)、南西部(アフリン市の南西側)から侵攻し、更に勢力範囲を広げた。
  • 北東部では、2村を制圧し、アフリン市まで2km圏内まで迫っている。
  • 北西部では、8村を制圧し、南西部では、5村を制圧した。
  • アフリン市の周辺地域を制圧した後、アフリン市での地上戦を開始する模様。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
    – 北東部のクバリ村、キバル村
    – 北西部のアラムダール村、ジャンジェイラン村、ジャクマク・サギラ村、シルダール村、ジェンジェリ村、クジャマンリ村、ジャムカク・カビル村、エリ・ベゴ村
    – 南西部のゴコバ村、タラフ基地、アンダリヤ村、カフル・バトラ村、クジャカ村

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っている。

その他

  • 記事:英国の主要都市では、クルド系住民が、トルコ軍の軍事侵攻に反対する抗議行動を実施。一部参加者が駅の線路に立ち入ったため、一時的にキングス・クロス駅などが閉鎖された。
  • 記事:トルコ政府系メディア(AA):トルコ政府は、アフリン作戦を開始した1月20日以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員3,347名の”テロリスト”を”制圧した”発表した。※この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。

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