アフリンの状況(3月9日時点)

※3月9日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

上演前のリハーサルを行う子供たち。NGOが運営するレバノンの公民館にて。
Photo credit: NRC/Sam Tarling

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン地域の北部(ブルブル地区東側)、西部(ラジョ地区)と南西部(ジャンダリス市近郊)で軍事作戦を継続した。
  • 3月8日、自由シリア軍は、激しい地上戦の末、南東部でジャンダリス市を占領した。北部でも大きく勢力圏を広げており、アフリン市の6km圏内まで侵攻している。
  • 前線が近づいていることから、アフリン市から数百人の住民が避難した。
  • 過去24時間、シリア民主軍(SDF)のアフリン入りについては報道されていない。

  • アフリンへの越境地点が限られるため、シリア民主軍(SDF)がアフリン入りする場合、国民防衛隊(NDF)がアフリン入りした際と同様に、トルコ軍の集中的な空爆を受けることになる。そのため、現況でのSDFのアフリン入りは難しいと考える。
  • 今後、トルコ軍と自由シリア軍は、メナフ空軍基地とアフリン市に向かって進軍する。これに伴い、クルド人民防衛隊も、戦闘員をアフリン市へ集結させることになる。引き続き、トルコ軍に優位な状況で戦闘が進めば、来週中には、アフリン市で地上戦が行なわれる可能性が高い。

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

トルコ軍の動き

  • 過去24時間、トルコ軍は北部(ブルブル地区東側)と南西部(ジャンダリス市)で空爆を行い、自由シリア軍の進軍を支援した。

自由シリア軍の動き

  • トルコ軍と自由シリア軍(FSA)は、北部(ブルブル地区東側)で勢力圏を広げ、アフリン市に6km地点まで迫っている。
  • 3月8日、トルコ軍特殊部隊とFSAの地上部隊は、ジャンダリス市で激しい地上戦による戦闘を行い、同市を占領した。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
    – 南東部のジャンダリス市
    – 西部(ラジュ近郊)のアスワド監獄
    – 北部のマフラック・アルジャッド村
    – 北部のシャワガット村、シャバルガ・エルコズ村、ムラサット・アルカティブ村
    – 北部のハルビ・カビル村、サギル村

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っている。

その他

  • トルコ系メディア(AA):トルコ政府は、アフリン作戦を開始した1月20日以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員3,149名の”テロリスト”を”制圧した”発表した。※この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。(記事

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