※3月8日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況
まとめ:
- シリア政府軍は、ハマ県北部の前線で空爆と砲撃による攻撃を行った。
- 反政府勢力は、政府軍管轄のジリン検問所(ハマ県北部)に対し、対戦車ミサイルによる攻撃を行った。
- ハマ県北部とイドリブ県東部の前線では、政府軍と反政府勢力間の衝突は発生していない。
- イドリブ県北部では、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突が発生した。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、東グータの全地域で大規模な軍事作戦を継続した。
- 政府軍の侵攻により、東グータ地域が南北に寸断されたとの報道があるが、情報源が限られるため、真偽は定かではない。
- 3月7日、シリア政府は、次の標的は東部に位置するミスラバ市だと発表。実際に、ミスラバ市に対して激しい空爆を砲撃が行なわれ、全住民はミスラバ市から避難した。(記事)
- 3月7日、ロシア政府は、トルコ政府を介し反政府勢力2組織と接触。ジェイシュ・アルイスラムは、ダラ県南部への撤退を示唆、ファイラック・アルラフマンは、アレッポ県北部への撤退を示唆した模様。撤退の条件として、完全な停戦を要求した。交渉は続いている。(記事)
- 3月6日、東グータ内の3ヶ所にて、反政府勢力に対する住民デモが発生。政府軍の激しい攻撃と”包囲”により、住民が最低限の生活物資にアクセスできないこと、民間人被害者が増えていることから、抗議デモに繋がっているものと思われる。今後、東グータ内で同様のデモが拡大することが予想される。
※住民と反政府勢力との緊張関係の生成は、シリア政府が”包囲”戦術として利用する狙いの一つである。
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- 過去24時間、東グータの被害状況は以下の通り。
※全ての被害が報道されている訳ではないため、実際の被害者数はもっと多い
– グータ全域で、民間人45名が死亡
– 中部ハムリエ市への空爆により、民間人16人が死亡
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- 過去24時間、政府軍と親シリア政府武装組織は、以下の地域を占領した。
– 南東部の元シリア軍基地
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