※2月21日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映
アフリン地域の状況
- まとめ:過去24時間、トルコ軍/FSAは、北部、西部、南西部から同時に進軍した。北部、南西部ともに、FSAが大きく占領地域を広げた。アフリン市周辺地域では、少なくとも2ヶ所でトルコ軍による空爆が 行われた。
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- 20日午後、親シリア政府武装組織を乗せた車列が、南東部からアフリン入りした。
YPGは、シリア政府軍との間で、アフリンへの政府軍派遣について合意はなく、一部武装勢力が自主的にアフリン入りしたと発表。トルコ政府は、シリア軍はアフリン入りしていないと発表。 - トルコ軍は、アフリン入りした車列に対し8回以上の空爆を実施。同車列は、ジヤレ村より前進できていない模様で、車列の一部はアフリンから撤退した。
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- トルコ大統領は、「TAF/FSAは、アフリン作戦を加速させ、アフリン市を近いうちに”包囲する”」と発表した。
トルコ軍の動き
- トルコ軍(TAF)は、アフリン市周辺の少なくとも2ヶ所で空爆を実施。
- TAFは、アフリン入りした親シリア政府武装組織を8ヶ所以上で爆撃。この攻撃により、同戦闘員2名が死亡した。同武装組織は、アフリン地域に入って2km地点(ジヤレ村)から前進できていない模様
自由シリア軍の動き
- トルコ軍/自由シリア軍(FSA)は、北部(ブルブル地区)、西部(ラジュ地区)、南西部(ジャンダリス地区)から同時に侵攻した。北部では、FSAが国境ゲートに繋がる経路を確保するなど、アフリン地域での占領範囲を大きく広げている。
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- 過去24時間のFSAの侵攻状況は、以下の通り。トルコ軍の援護の元、勢力範囲を大きく広げている。
– FSAは、北部ジャミラ村と周辺村を占領し、バブ・アル・サラム国境に繋がる経路を占領した
– FSAは、北部アラブウィラン村と周辺村を占領した
– FSAは、北部ベイトゥナ村を占領した
– FSAは、北部シャルカンリ村とと周辺村を占領した
– FSAは、北部ソウラ二村と周辺村を占領した
– FSAは、西部ダフラ村を占領した
– FSAは、南西部ハイカジャ村と周辺村を占領した
– FSAは、南西部キラウ村を占領した
クルド人民防衛隊(YPG)の動き
- クルド人民解放軍(YPG)は、前線でTAF/FSAと交戦したが、アフリン前方面からの激しい攻撃により、大きく後退している。
- FSA支配地域のアザズ市に対し砲撃があり、住民2名が死亡した。
(本攻撃は、YPGによるものかどうかは分かっていない。)
その他
- 報道によると、ロシア大統領は、国連安全保障委員会(UNSC)とアフリンの状況について協議した。
- トルコ系メディアの報道によると、ロシア外相は、アフリンの状況について、「トルコ政府とシリア政府との直接の対話により解決でき得る」と発言した。
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