東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(4月3日時点)

※4月3日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

イドリブ県、ハマ県北部の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、イドリブ県中部・南部で激しい空爆を実施した。東グータからの避難者用キャンプのあるアリハ市では、市場やモスクが爆撃され、民間人に被害者が出ている。イドリブ県中部のアル・アスディヤ村に対する空爆では、民間人4名が死亡した。イドリブ県南部のジュジフ村では、露軍による空爆により女性1名が死亡した。
  • 4月3日未明、東グータドゥマ地区からの避難者を乗せたバス24台が、ハマ県北部カラートアルマディク市に到着した。合計1,089名が避難した模様。避難先として、シリア北部のジャラブルス地区やアルバブ地区が上がっていたが、ハマ県北部への避難となった模様。
  • トルコ軍は、ハマ県北西部の前線付近を視察した。ガブ地区に新しいトルコ軍監視所を設置することが狙いであるみられる。また、ハマ県北部前線にあるアルタマナ市、カフルジータ市、またはイドリブ県南部のカンシェクン市のいずれかにトルコ軍監視所を設置する計画があるとの情報もある。カンシェクン市は、昨年化学兵器を使用した攻撃を受けた町であり、ハマ県の両市は、連日、露/シリア軍による爆撃を受けている場所である。
  • 4月3日、イドリブ県では、東グータから撤退した反政府勢力(ジェイシュアルイスラム:JAI)と元ヌスラ戦線(HTS)との間で、捕虜の交換が行なわれた。HTSは16名のJAI戦闘員を解放し、ジャイシュアルイスラムは21名のHTS戦闘員を解放した。(参考

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 4月2日、東グータ地域ドゥマ地区から反政府勢力と民間人の退避が始まった。同日、避難者はハマ県北部の前線付近に到着している。反政府勢力(ジェイシュアルイスラム)の一部戦闘員は、シリア北部ジャラブル地区へ撤退した。一部民間人と戦闘員は、ハマ県北西部の前線付近に避難した。残りの戦闘員は合意内容に反対しており、ドゥマ地区に残り交渉を続けている模様。ドゥマ地区には、現在も避難できずに留まる民間人がいる。(参考参考2
  • 4月3日、反政府勢力(ジェイシュアルイスラム)と露政府が、和解条件に合意したとして、複数の報道機関が報じている。

    シリア人権監視団によると、合意内容は以下の通り:
    1)(ジャラブルスとアルバブ地区への避難する)合意に反対した民間人と戦闘員の退避、2)アスタナ合意に沿い、反政府勢力が拉致されている兵士、またはその遺体を(シリア政府へ)引き渡す、3)反政府勢力が、重火器を引き渡す、4)ドゥマ地区に軽火器を装備しない憲兵を配置する、5)地域代表者と政府行政合意の上で、ドゥマ市に地方評議会を設置する、6)シリア政府が行政機関の業務を再開させること。(参考

地図:東グータ地域(2014年2月27日初版作成)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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