アフリンの状況(3月11日時点)

※3月11日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

写真:シリアで生活するパレスチナ難民の家族。
シリア国内では、43万人のパレスチナ難民が支援を必要としている。
©UNRWA/Taghrid Mohammad.

まとめ:

  • トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン地域の北東部、北西部、南西部で大規模な軍事作戦を継続。
    アフリン市の北部、北東部、南西部から囲むような形で侵攻を続け、過去24時間で15村以上を占領した。
  • 両勢力は、アフリン市へ3km圏内まで勢力範囲を広げた。
    アフリン市の周辺地域を制圧してからアフリン市に対し軍事侵攻する模様。
  • 地上部隊の侵攻を受け、住む場所を失った多くの住民が周辺村からアフリン市へ避難している。
  • アフリン市街地に対しても空爆と砲撃による攻撃が行なわれている。(記事

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

トルコ軍の動き

  • トルコ軍は、アフリン市近郊、地上戦の前線で空爆と砲撃による攻撃を行い、自由シリア軍の進軍を支援した。
    地上戦では、トルコ軍と自由シリア軍が優位に戦闘を進めている。

自由シリア軍の動き

  • 自由シリア軍(FSA)の地上部隊は、北東部(アフリン市の北東側)、北西部(ブルブル地区西側)、南西部(アフリン市の南西側)から侵攻し、勢力範囲を大きく広げた。
  • 北東部では、9村を制圧し、アフリン市まで3km圏内まで迫っている。
  • 北西部では、3村を制圧し、南西部では、5村を制圧した。
  • アフリン市の周辺地域を制圧した後、アフリン市での地上戦を開始する模様。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を占領した。
    – 北東部のジャルブル村、カラディヤ村、カラテペ村、キバル山(アフリン市を眺望できる)、カイバール軍事基地、クスタル・キシク村、コルタック・クラク村、クルトクラク村、カフルルム村
    – 北西部のドビラ村、カディルタフタニ村、スルクリ村
    – 南西部のシークラフマン村、カリバ村、ティラフ村、カフル・ゼイタ村、カルフルム・クルク村

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っている。

その他

  • 記事)トルコ政府系メディア(AA):トルコ政府は、アフリン作戦を開始した1月20日以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員3,291名の”テロリスト”を”制圧した”発表した。※この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。
  • 記事)クルド系メディア(K24):クルド人民防衛隊(YPG)広報担当官は、K24の取材で、トルコ軍のアフリン、マンビジ、カミシュリでの軍事作戦は失敗するだろうと発言した。また、同広報担当官は、「トルコ軍が学校や市場などの公共の場を標的としている」とした。
  • 記事)シリア人権監視団(SOHR:英国本部):1月20日に軍事作戦を始まってから、トルコ軍は、アフリン地域の38%を制圧した。SOHRは、アフリン軍事作戦のトルコ軍による攻撃により、これまで204名(子ども32名、女性26名を含む)が亡くなった。一部住民は、アフリン域外のノブル市やザハラ市への避難を試みているが、検問所でシリア政府軍に高額現金や贈呈品を求められるため、域外へ避難することができていない。

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