アフリンの状況(2月25日時点)

※2月25日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

写真:シリア人のファティマさんは、3人の子供と2人の孫娘とともに、レバノンで避難生活を送っている。
Photo credit: NRC/Sam Tarling

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

まとめ:

  • 2月24日 13.00EST、停戦に向けた国連決議が採択された。
    トルコ軍は、国連決議採択後もアフリンでの軍事作戦を続けている。
  • 過去24時間、トルコ軍/FSAは、北部、西部、南西部で大規模な地上戦を行い、FSAが占領地域を拡大した。
    また、トルコ軍は、北部・西部・南西部の前線で激しい空爆を行った。
  • クルド人民防衛隊(YPG)は劣勢に立っており、戦闘で多くのYPG戦闘員が亡くなっている。
    また、親シリア政府組織(NDF)戦闘員も地上戦で死傷者が出ている。
  • 南部では、YPGが撤退した村をシリア政府軍(SAA)が占拠した。

トルコ軍の動き

  • 過去24時間、トルコ軍は、北部、西部、南西部にあるYPG占領地域10ヶ所以上に対し、空爆と砲撃による攻撃を行った。とりわけ、地上戦が続くジャンダリス村に対しては、集中的な空爆が行われた。

自由シリア軍の動き

  • トルコ軍/自由シリア軍(FSA)は、地上戦により大きく前進した。国連決議後も、地上作戦を続けている。この侵攻により、北部(ブルブル地区)と西部(ラジュ地区)の占領地域を繋げるに至った。

  • 過去24時間、FSAは、以下の地域を新たに占領した。
    -北部にて、ウムランリ村を占領し、南側へ侵攻
    -西部にて、ドドゥ村のほか周辺の5ヶ村を占領し北部へ侵攻。北部の占領地域への経路を確保した
    -西部にて、ドゥンバリ村を占領し、東側へ侵攻
    -南西部にて、ハジラール村とエブキブ村を占領。
     ※ジャンダリス市南部から前進しており、幹線道路を遮断するものと思われる。
    -南西部では、ジャンダリス市を制圧するため、TAFの空爆を受けながら西側から侵攻しているが、前進出来ていない模様

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民防衛隊(YPG)は、地上戦で劣勢に立っており、TAF/FSAにより、占領地域を奪われている。
  • YPGは、新たに戦闘員11名が殺されたことを発表した。

その他

  • トルコ政府は、アフリン作戦開始以降、クルド人民防衛隊(YPG)戦闘員2,018名の”テロリスト”を”制圧した”と発表。この人数には、投降した、捕虜となった、または殺された戦闘員が含まれる。

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