東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(3月16日時点)

※3月16日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

写真:シリアで生活するパレスチナ人難民の女性。
1948年にイスラエルが成立した際、多くのパレスチナ人が故郷を追われ難民となった。
シリアでは、2015年時点で約53万人のパレスチナ難民が生活していたが、シリア紛争後、その多くが隣国へ避難した。現在約20万人がシリアで生活している。(参考資料

イドリブ県、ハマ県北部の状況

まとめ:

  • ハマ県北部では、政府軍と反政府勢力間の地上戦が続いた。政府軍は、反政府勢力に占領された一部地域を奪回した。
  • 露/シリア政府軍は、イドリブ県西部と、ハマ県北部の前線にて複数の空爆と砲撃による攻撃を行った。イドリブ県西部での空爆では、民間人の死傷者が出ている。
  • 過去24時間、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突は発生していない。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、東グータの南部と西部(ハリスタ地区)で軍事作戦を継続した。各地域への空爆と砲撃件数は減っているものの、政府軍の地上戦による侵攻は続いている。
  • 15日、支援物資を積んだトラック25台がドゥマ地区に入域した。支援物資は26,000人分の小麦粉とされている。(記事
  • 15日、政府軍がハムリエ地区に侵攻する直前、ナパーム弾と白リン弾が使用された模様。
  • 15日、シリア政府はハリエ地区を制圧し、ハムリエ市に4つ目の”人道的回廊(退避用検問所)”を設置した。政府系メディアは、同検問所を通り、数十万人が政府軍支配地域へ移動したと報じている。
    シリア人権監視団は、これまで12,500人が東グータ地域から政府側へ避難したとしている。(記事
  • シリア政府軍は、南部から侵攻しジスリン市を制圧した。同市の住民は、住む場所を失い、東グータ内で新たな場所へ避難している。
  • 国連は、東グータの被害状況に関する報告書を発表。同報告書では、2月18日から3月11日の間、民間人1,100人が死亡し、4,000人が負傷したとし、数万人が住む場所を失ったとしている。(記事

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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