東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況(2月22日時点)

※2月22日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

シリア国内で難民として生活するパレスチナ人の女性。
脆弱性が非常に高い。
© UNRWA/Taghrid Mohammad

イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

  • まとめ:
    - トルコ政府は、イラン/ロシアとの協議で、イドリブ県の監視所を12ヶ所に増やすことで合意したと発表。
    - シリア/ロシア政府軍は、ハマ県北部の前線にある都市に対し、砲撃と空爆を行った。
    - シリア政府軍-反政府勢力間の地上戦は発生しておらず、前線に動きはない

  • トルコ政府は、イドリブ県の6ヶ所で監視所を設置したと発表した。今後、12ヶ所に増やす予定としている。イラン・ロシア政府との協議の末、合意に至ったとのこと。
  • HTS(元ヌスラ戦線戦闘員で構成)がマアラットアンヌマン市を明け渡した後、ジャバハットタハリルスーリヤ(JTS:アハラルアルシャムとヌルジンキが合併した組織)が支配権を握ったと報道されている。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

  • まとめ:
    - 政府軍(SAA)は、東グータ全域で空爆と砲撃による攻撃を実施。
    - 昼夜問わず、凄まじい攻撃が行われており、多くの民間人が犠牲となっている。
    - 赤十字国際委員会(ICRC)は、支援目的で入域を試みているが、まだ入域出来ていない模様
    - 病院が空爆対象となっており、少なくとも13棟の医療施設が爆撃された。
    - SAAの地上部隊は、南東部(ナシャビヤ地区)から侵攻を試みている。実質、無差別攻撃となる”樽爆弾”も使用した模様。

  • 過去24時間、報道された被害状況は以下の通り。
    ※全ての事件が報道されている訳ではないため、一部の死傷者数としてご理解下さい。
    – 北部ドゥマ市への砲撃により、民間人5名(子ども2名を含む)が死亡し、複数名が負傷
    – 南部バトナ市への空爆により、20名以上が死亡

  • ダラァ地区では、反政府勢力(ジャイシュ・イスラム)が、東グータ地域を支援する目的で、SAA支配下のダラァ市に対し、多数の砲撃による攻撃を行った。

  • 東グータで活動する支援団体は、激しい爆撃により、命を救うための支援を中断し、地下シェルターへ避難せざるを得ない状況になっていることを発表した。「東グータ内の状況は、これまでにないほど危機的である」としている。
  • 東グータで医療支援を行うNGO(UOSSM)は、同団体が運営する施設8棟が攻撃を受けたと発表。同団体は、20日、127件の空爆に加え、数え切れないほどの砲撃が行われたとし、無差別攻撃である樽爆弾も投下され、大規模な民間人被害者が出ていることを報告した。医療施設は対処できない規模の患者で溢れている。
  • 東グータで医療支援を行うNGO(SAMS)は、過去48時間で、少なくとも病院12棟が政府軍による攻撃を受けたと発表した。

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

スポンサーリンク:
1日あたり150円の支援で途上国の子供たちに希望を

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告