東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況(4月18日時点)

※4月18日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況

イドリブ県、ハマ県北部の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア軍は、イドリブ県南部とハマ県北部に対し爆撃を行った。ハマ県北部への砲撃では、複数の民間人が負傷した。イドリブ県南部カフルノボル村では、民間人1名が死亡し、3名が負傷した。
  • 過去24時間、イドリブ県では、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力(JTS)間の戦闘が続いている。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 4月18日現在、シリア化学兵器禁止機関(OPCW)は、ドゥマ地区での調査を開始できていない。OPCW局長は、”発砲”があったため現場入りが遅らせたと伝えた。発砲の知らせを受け、OPCWの安全管理チームが、調査チームの現場入りを中断させたとのこと。(参考
  • ドゥマ地区で医療支援を行っていた支援団体(UOSSM)関係者によると、ドゥマ地区で患者を治療した医師とその家族が、シリア治安当局から脅迫を受けている。ドゥマ地区から医師が避難する際、検問所で、医師が被害者の生物医学試料(サンプル)を持ち出していないかを執拗に検査された。また、医師の家族は、化学兵器使用の”証拠”について口外した場合は拘束するとシリア政府軍から脅迫を受けた。更に、シリア政府支配下となった一部医療施設からは、化学兵器被害者7名の遺体が運び出された。同関係者は、露軍はこの行為に大いに関わっている、と伝えている。(参考

地図:東グータ地域(2014年2月27日初版作成)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

アフリン地域の状況

  • 過去24時間、アフリン地域では戦闘行為は行なわれておらず前線に動きはない。
  • ソーシャルメディアでは、東グータから撤退した反政府勢力(ジェイシュ・アルイスラム)司令官が、シリア北部ジャラブルス市西部の避難民キャンプに顔を出した様子が共有されている。
  • 4月15日、アラブ連邦は、トルコ軍のアフリンでの軍事作戦について、シリア危機の政治的解決を妨げるとし、非難する決議を採択した。(参考

    これに対し、4月17日、トルコ外相広報官は、アラブ連邦は、暴力を減少させ、政治プロセスを維持しようとするトルコ政府の意図を無視したとし、非難した。また、同広報官は、アフリンの軍事作戦は、シリアを分割しようとする「テロ組織」に対する「自衛」目的の軍事作戦であったとした。(参考

  • シリア人権監視団(英国拠点)は、シリア紛争が始まってから、トルコ国境付近でトルコ軍により殺された民間人は、356人(子ども68人、女性34人を含む)にのぼると発表した。正規の国境ゲートを使わず、国境越えを試みた住民が、トルコ国境警備兵により射殺された事例が多い。トルコ国境には、地雷も埋められている。(参考

地図:アフリン地域(2018年1月21日作成)
map created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

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