東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況(2月10日時点)

※2月10日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

ヨルダンで難民として生活を送る親子。
写真は、寒い冬を凌ぐための支援物資を受けっている様子。
Photo credit: ECHO/UNHCR

イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

  • シリア軍は、イドリブ県中部と南部に位置する主要都市に対し、多数の空爆を実施。イドリブ県東部の前線では衝突は報告されておらず、前線に大きな動きはない。しかし、ハマ県北東部の政府軍との戦闘で苦戦していたイスラム国は、ハマ県東部で反政府勢力に対し攻撃を開始

  • シリア政府軍は、過去24時間で、少なくとも6村に対し空爆を行った。
  • ハス市に対する空爆では、市場へ空爆が行われ、13人以上の市民が犠牲となっている。
  • カンシャイクン市では、空爆により病院が破壊された。

  • 反政府勢力と政府軍との間の戦闘は、イドリブ県東部の前線で行われた。

  • 政府軍との戦闘で劣勢となった「イスラム国」は、ハマ県東部で反政府勢力に対し攻撃を行った。この動きにより、イドリブ県南部、ハマ県北部が、新たな戦闘の前線となった。
  • トルコ軍車列は、9日21時頃にイドリブ県入りし、東部の前線にあるテル・トウカン村に到着。政府軍との戦闘の前線の監視活動のため、監視所の設置を進めている模様。
  • ハマ県北東部のイスラム国支配地域は、政府軍によって完全に掌握された。前述の通り、イスラム国はイドリブ県東部から、反政府勢力と地上戦を行っている。

  • ロシア政府系メディアの報道によると、シリア政府軍は、ハマ県、イドリブ県にいるイスラム国は、完全に”除去された”と発表した模様。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

  • シリア政府軍は、北部(ドゥマ地区)、西部(ジョバル地区、ザマルカ地区)の市街地にて、少なくとも5件の空爆を行った。前日に比べ、空爆件数は減っているが、この空爆により、民間人に死傷者が出ている。
    過去24時間、前線での衝突は報告されていない。

  • MSFは、東グータ地域での、政府軍による医療施設への攻撃について、非難する声明を発表。
    東グータ地域では、空爆が続き、負傷者が治療を必要とする中、医療施設が意図的に空爆の標的とされ破壊されている。

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