東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況(2月9日時点)

※2月9日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

レバノンで難民として生活するシリア人の女の子。
国連の報告書では、レバノンでは 997,552人 のシリア人が難民として生活している(2017年12月31日時点)。
Photo: D.Khamissy / UNHCR

イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

  • まとめ:イドリブ県とアレッポ県北部では、主要都市及び前線付近で、シリア軍及びロシア軍による空爆が行われた。東部の前線付近での戦闘は続いている。

  • シリア軍とロシア軍は、西部(ジシュルアシュシュグル)、中部(マアラット・アンヌマン市)、南部(カン・シェイクン市)の各市街地で、複数の空爆を実施した。複数の住民が犠牲となっている。

  • アレッポ県北部では、北部の前線にあるアル・ラタメナ市に対し、複数の空爆が行われた
    南部カンシェクン市では、ラフマ病院が空爆被害に遭い、運営できない状況となった。(政府軍は、意図的に病院を標的としている。)
  • アレッポ市西側、反政府勢力支配地域内にある「ジャーナリストの家」に対し、シリア政府軍による攻撃があったが、反政府勢力が撃退した模様。

  • アレッポ市南側では、アルカイダ系のハイアット・タハリルアルシャム(HTS)とヒズボラが激しい戦闘を行った。
    (この争っている武装組織名を聞くと、どこの国の話なのかと耳を疑ってしまう。)

  • 政府軍は、イスラム国が支配するハマ県東部(アズ・サアン近郊)で、激しい空爆と地上戦を行っている。この攻撃を受け、イスラム国は、過去1週間で大きく後退しており、来週中にはシリア政府軍が全地域を奪回する模様。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

  • まとめ:東グータ地域では、全域で、シリア政府軍による激しい空爆が行われた。市街地への絨毯爆撃や民間施設を標的とした空爆により、少なくとも民間人17名が死亡し、病院が破壊された。

  • シリア政府軍は、北部(ドゥマ地区)、西部(ジョバル地区、ザマルカ地区)の市街地にて多数の空爆を実施した。また、南部のカフルバトナ付近でも複数の空爆を行った。
  • 政府軍と反政府勢力との間の地上戦での衝突は報告されていない。

  • AFP通信の報道によると、東グータ地域では、過去4日間で200名が死亡している。

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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