東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(3月24日時点)

※3月24日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

レバノンで生活するシリア人の女の子。
2018年2月時点で、レバノンでは約99万人のシリア人が難民として暮らしている。
シリア紛争開始後、多くのシリア人が避難し、レバノンの人口の20%以上を占めている。
Photo credit: D.Khamissy / UNHCR

イドリブ県、ハマ県北部の状況

まとめ:

  • 3月23日夜、東グータ地域ハラスタ地区の避難者を乗せたバスが、ハマ県北部の前線にある町(カラート・アルマディク)に到着した。移動中、負傷していた避難者1名が死亡した。
  • 過去24時間、イドリブ県、ハマ県北部では、露/シリア政府軍による空爆は行なわれていない。
  • 過去24時間、ハマ県北部・イドリブ県東部・西部では、政府軍と反政府勢力間の地上戦での衝突は起きていない。
  • イドリブ県北部では、反政府勢力(JTS)が元ヌスラ戦線(HTS)戦闘員を乗せた歩兵戦闘車を攻撃した。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県北部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、北部ドゥマ地区と南部で大規模な軍事作戦を継続した。露/シリア政府軍は、北部ドゥマ地区、南部イルビン地区・エインタルマ地区の市街地に対し、激しい空爆と砲撃による攻撃を行った。政府軍は、エインタルマ地区を制圧した。
  • 3月23日夜、東グータハラスタ地区の避難者を乗せたバスが、ハマ県北部の前線にある町(カラート・アルマディク)に到着した。移動中、負傷していた避難者1名が死亡。
  • 3月23日、東グータ南部に関する和解条件ついて、露政府を介し、反政府勢力(ファイラックアルラフマン)とシリア政府が合意した。政府系メディアは、3月24日午前、南部3地域(イルビン地区、ザマルカ地区、エインタルマ地区)の民間人と戦闘員(とその家族)、計7,000人が避難を開始すると報じている。避難者は、シリア北部イドリブ県へ移送される。同勢力は、「南部地域に留まることを希望した民間人は、(政府軍管理下で)安全が保障される」としている。また、反政府勢力と政府軍間で、捕虜交換が行なわれると報じられている。(参考1参考2参考3

    注)露政府は、シリア政府を統制することにより、国連の仲介機能を無効化させ、露政府の仲介なしには停戦合意に至らないような環境を作り上げたのであって、露政府のお陰で和解に至った訳ではない。

  • 東グータ地域で和解に至っていないのは、北部ドゥマ地区のみとなった。現在も、政府軍はドゥマ地区に対し爆撃を続けている。

地図:東グータ地域(2014年2月27日初版作成)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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