※3月21日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ
- 露/シリア政府軍は、イドリブ県中部の避難者用キャンプ、ハマ県北部の前線で空爆を実施。
– イドリブ県中部ハスの避難民キャンプに対して空爆では、民間人10名が死亡した。同地域の空爆でクラスター爆弾と使用したとの報道もある。
– ハマ県北部ラタマナ村への攻撃では、民間人2名が死亡した。 - 20日、シリア政府軍はトルコ内のヤイラダイ村に対し、越境砲撃を行った模様。
- 過去24時間、ハマ県北部・イドリブ県東部・西部では、政府軍と反政府勢力間の地上戦での衝突は起きていない。
- 過去24時間、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突は起きていない。
東グータ地域の状況
まとめ:
- 過去24時間、露/シリア政府軍は、北部ドゥマ地区と南部で大規模な軍事作戦を継続した。
- 20日、南部イルビン地区の学校への攻撃により、子ども16名が死亡した。
- 反政府勢力は、北部ミスラバ地区で政府軍に対する攻撃を行ったが、勢力範囲を広げることは出来ていない。
- 露国防省は、東グータ地域の65パーセントを制圧したとし、20日時点で79,702人が東グータ地域から避難したと発表した。また、露国防省は、東グータでの軍事作戦を継続するとしている。(参考)
- シリア政府系メディアは、20日、反政府勢力による砲撃がダマスカス郊外の市場を直撃し、29名が死亡したと報じた。
*
- UNICEFは、東グータの避難者の状況について報告書を発表。
※政府に気を使ったのか、明確でない表現があったため意訳しています。
News and Press Release in English on Syrian Arab Republic about Education, Food and Nutrition and more; published on 20 Mar 2018 by UNICEF
概要は以下の通り。
- 3月13日以降、少なくとも45,000―50,000人が東グータから退避した。
- 東グータの退避用検問所4ヶ所から避難した住民は、避難所7ヶ所のうちいずれかへ移送されている。避難者の増加に伴い、政府は新たな避難所を設置している。多くの避難所では、収容能力を超えた避難者を受け入れている。また、修繕を必要とする施設が避難所として利用されており、各避難所では、この規模の避難者を受け入れのための準備が出来ていない。
- 避難場所として設計された施設もある。他方で、学校や教育施設も避難所として利用されており、避難者は、窓や扉が壊れている、水衛生施設が利用できない環境で生活している。UNICEFは、トイレの修繕や、プレハブトイレを設置しているが水衛生環境は改善が必要な状況である。トイレを利用するための待ち時間が3時間掛かるほど、トイレが不足している避難所もある。
スポンサーリンク:
1日あたり150円の支援で途上国の子供たちに希望を