東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(3月9日時点)

※3月9日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

上演前のリハーサルを行う子供たち。
NGOが運営するレバノンの公民館にて。
Photo credit: NRC/Sam Tarling

イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

まとめ:

  • シリア政府軍は、ハマ県北部の前線で空爆を行った。
  • ハマ県北部とイドリブ県東部の前線では、政府軍と反政府勢力間の衝突は発生していない。
  • 元ヌスラ戦線(HTS)は、“包囲”地域のフォアに対し、激しい砲撃を実施。この攻撃により、子ども2名が死亡した。
  • 元ヌスラ戦線(HTS)は、イドリブ市付近で拘束していた、ジュンドル・アクサ(イスラム国関連組織)戦闘員50名を解放した。解放した理由については、明らかにされていない。
  • 過去24時間、イドリブ県北部では、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力間(JTS)間の衝突は発生していない。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、東グータの全地域で大規模な軍事作戦を継続した。
  • 政府軍は、全地域で空爆と砲撃による攻撃を実施し、多くの民間人が犠牲となっている。この攻撃により、政府軍は、東部で大きく勢力圏を広げ、東グータの東部と西部の距離は1kmとなった。
  • 3月8日、政府軍は、ベイト・サワ村と近郊の丘を制圧し、南北を繋ぐ幹線道路を射程圏内とした。この動きで、実質、東グータは南北に分断されたことになる。
  • その後、政府軍は、住民の避難用として、南部(ジスリーンーマリハ間)に新たな越境地点(“人道的回廊”)を設置した。もう一つの“人道的回廊”は、北部ワフィディーンにある。(記事
  • 政府軍の侵攻が続き、東グータ内では多くの民間人が住む場所を失い、住民は逃げ惑っている。多くはドゥマ市などの中心部へ避難していると報じられている。最低限の生活物資が手に入らない中、地下シェルターで生活を送る住民が、新たな避難者を受け入れており、極めて劣悪な環境での生活を強いられている。
  • 政府軍による南部ハムリエ市中心部への攻撃があった後、窒息状態となった住民が報告されている。同地域で医療支援を行う団体は、塩素ガスによる症状と一致していると発表。また、この攻撃により、民間人120人が被害を受けていると報道されている。(記事
  • シリア人権監視団は、東グータでの軍事作戦が始まった1月18日以降、民間人約900人が死亡したと発表。また、停戦に関する国連決議が採択された2月24日以降、民間人392名が亡くなったとしている。(記事

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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