東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況(3月6日時点)

※3月6日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部の状況

イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部の状況

まとめ:

  • シリア政府軍は、ハマ県北部の前線にて焼夷弾による攻撃を行った。
  • ハマ県北部、イドリブ県東部の前線では、政府軍と反政府勢力間の戦闘は発生しておらず、前線は動いていない。
  • イドリブ県北部と中部では、元ヌスラ戦線(HTS)と反政府勢力(JTS)間の衝突が続いている。

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.

東グータ地域の状況

まとめ:

  • 過去24時間、露/シリア政府軍は、東グータで大規模な軍事作戦を継続した。市街地での地上戦と爆撃が続いており、多くの民間人が犠牲となっている。
  • シリア人権監視団:政府軍は、東グータ地域の3分の1に相当する地域を制圧した(記事)。
  • 現在、東部(ミスラバ市)と西部(ハラスタ市)の距離は、3kmとなっており、この地域が制圧された場合、南北地域が寸断されることになる。
  • 政府軍は、ハムリエ地区への砲撃で塩素ガスを使用した模様。住民12名が呼吸困難となっていると報道されている。(記事
  • 3月5日、世界食糧計画(WFP)と赤十字国際委員会(ICRC)の車列は東グータ入りし、27,500人分の支援物資を届けた。WHOの声明によると、政府軍の検問所で、7割の支援物資が抜き取られた。抜き取られた支援物資には、外科用キットやインシュリンなどの医療用品が含まれる。(記事

  • 一部報道は、反政府勢力(ジャイシュ・アル・イスラム)とシリア政府との間で和解交渉が行なわれており、条件として、反政府勢力はダラ県へ移動、住民が東グータに留まることで調整が行われていると伝えている。情報源が限られるため、真偽は定かでない。
  • 過去24時間、東グータの被害状況は以下の通り。
    ※全ての被害が報道されている訳ではないため、実際の被害者数はもっと多い
    – 南部ハムリエ市への空爆により、民間人14名が死亡
    – 同市への攻撃で、塩素ガスが使用された模様。住民14名が呼吸困難となっている。
    – 南部カフルバトナ村への攻撃により、民間人15人が死亡

  • 過去24時間、政府軍と親シリア政府武装組織は、以下の地域を占領した。
    – 北東部のラフヤン村

  • 国際連合人権理事会(OHCHR)は、国際調査委員会に対し、東グータ地域への攻撃について調査を行うように要請した。安保理決議2401採択後も、東グータで無差別攻撃が行われていることを受け、イギリス政府が草稿を提出していた。(記事

地図:東グータ地域(2014年2月27日時点)
Created by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 3.0 license

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