※4月7日15時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
東グータ地域、イドリブ県、ハマ県北部、アフリン地域の状況
イドリブ県、ハマ県北部の状況
まとめ:
- 過去24時間、イドリブ県及びハマ県北部では、露・シリア政府による攻撃は報告されていない。また、前線に動きはない。
- 4月7日、イドリブ県南部では、反政府勢力の野戦指揮官2名が暗殺された模様。
- 4月7日、複数のトルコ軍車輌(約100台近い車列だったと報じられている)がシリア入りし、ハマ県北部モレック市近郊に到着。同地域に9つ目の監視所を設置すると報じられている。アスタナ合意に沿い、トルコ政府は、イドリブ県に12ヶ所の監視所を設置する予定。(参考)

地図:イドリブ県、ハマ県北部、アレッポ県西部(2018年1月末時点)
Derived from work by MrPenguin20, distributed under a CC BY-SA 4.0 license.
東グータ地域の状況
まとめ:
- 4月6日午後、政府軍・親アサド武装組織は、ドゥマ地区に対する激しい爆撃を再開した。シリア人権監視団(英国拠点)は、6時間の間に300件以上の爆撃があり、少なくとも住民32名(子ども7名を含む)が死亡したと伝えている。ドゥマ地区東部では、地上軍による侵攻も始まっているとのこと。
また、同監視団は、シリア政府軍機が空から撒いたビラの内容を公開した。反政府勢力の武器の放棄や域外撤退を条件とし、交渉が成立したと書かれている。(参考)
- シリア政府系通信社は、反政府勢力の首都ダマスカスへの砲撃により、2名が亡くなったと発表。ドゥマ地区内の活動家は、政府軍の地上部隊が、2ヶ所の前線から侵攻していると伝えている。
※時系列に纏まっている記事(ワシントン・ポスト)。(参考) - 反政府勢力は、シリア南部への撤退などを条件に、露政府と交渉を続けていたが、露政府はこれを退けたことを受け、政府軍による激しい攻撃が再開された。また、露政府が空爆を行っているとの情報もある。(参考)
アフリン地域の状況
- 過去24時間、アフリン地域では戦闘行為が行われていない。
- トルコ政府は、シリア北部テラビヤド市への砲撃を実施した。テラビヤド市は、クルド系勢力が支配している。
- トルコ軍と自由シリア軍が、マンビジ市周辺の前線へ移動しているとの情報がある。
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