※3月23日午前11時(シリア現地時間)から過去24時間の動きを反映
アフリン地域の状況

写真:トルコで生活するシリア人家族の住居。
国際移住機関(IOM)の調査では、10%の世帯が未完成、または老朽化した建物に住んでいる。
2018年3月時点で、トルコには350万人以上のシリア人が避難生活を送っている(UNHCR)。
これは、世界で最も多くの難民を受け入れていることを意味する。
日本の難民受入数は、全体で2,512人(WB, 2016年)
まとめ:
- トルコ軍と自由シリア軍は、アフリン地域南部で軍事作戦を継続した。
- 3月22日、トルコ国家情報機構(MIT)の局長がアフリン市を訪問した。
- アフリン市では、民間人が帰還し始めている。
トルコ軍の動き
- 過去24時間、トルコ軍による空爆を行なわれていない。
- トルコ軍の地上部隊は、FSAとともにアフリン地域南部へ侵攻している。
自由シリア軍の動き
- 過去24時間、FSAは、アフリン地域南部への侵攻を継続した。
クルド人民防衛隊(YPG)の動き
- クルド人民防衛隊(YPG)は、FSAと激しい戦闘を続けているが、地上戦で劣勢に立っており、更に占領地域を失っている。
その他
- 3月22日、米軍高官はマンビジ市中心部を訪問した。(参考)
※詳細については明らかになっていないが、トルコ政府の脅威が高まる中、米政府がクルド系勢力を支援する姿勢を見せることで、トルコ政府と駆け引きをしている模様。 - 3月22日、米大統領とトルコ大統領は電話会談を行い、NATO同盟国として、また戦略的パートナーとして地域開発について意見交換を行い、強固な二国間関係を維持していくことの重要性を再確認した。(参考)
※今後のシリア北部(クルド勢力支配地域)での動きについて、意見交換が行なわれた模様。トルコ政府は、YPGのマンビジ地域からユーフラテス東部への撤退を求めており、実現しない場合はシリア北部で軍事作戦を実施することを示唆している。他方で、米政府は現状を維持したい模様。
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