アフリンの状況(2月21日時点)

※2月21日12時(シリア時間)から過去24時間の動きを反映

アフリン地域の状況

写真:シリアで生活するパレスチナ難民の女の子。
シリアで避難生活を送るパレスチナ難民のうち、95パーセントが支援を必要としている。
Photo credit: UNRWA/Taghrid Mohammad

地図:アフリン地域(2013年6月時点)
map created by Mouradi, distributed under a CC BY-SA 3.0 license.

  • まとめ:過去24時間、トルコ軍/FSAは、北部、西部、南西部から同時に進軍した。北部、南西部ともに、FSAが大きく占領地域を広げた。アフリン市周辺地域では、少なくとも2ヶ所でトルコ軍による空爆が 行われた。

  • 20日午後、親シリア政府武装組織を乗せた車列が、南東部からアフリン入りした。
    YPGは、シリア政府軍との間で、アフリンへの政府軍派遣について合意はなく、一部武装勢力が自主的にアフリン入りしたと発表。トルコ政府は、シリア軍はアフリン入りしていないと発表。
  • トルコ軍は、アフリン入りした車列に対し8回以上の空爆を実施。同車列は、ジヤレ村より前進できていない模様で、車列の一部はアフリンから撤退した。

  • トルコ大統領は、「TAF/FSAは、アフリン作戦を加速させ、アフリン市を近いうちに”包囲する”」と発表した。

トルコ軍の動き

  • トルコ軍(TAF)は、アフリン市周辺の少なくとも2ヶ所で空爆を実施。
  • TAFは、アフリン入りした親シリア政府武装組織を8ヶ所以上で爆撃。この攻撃により、同戦闘員2名が死亡した。同武装組織は、アフリン地域に入って2km地点(ジヤレ村)から前進できていない模様

自由シリア軍の動き

  • トルコ軍/自由シリア軍(FSA)は、北部(ブルブル地区)、西部(ラジュ地区)、南西部(ジャンダリス地区)から同時に侵攻した。北部では、FSAが国境ゲートに繋がる経路を確保するなど、アフリン地域での占領範囲を大きく広げている。

  • 過去24時間のFSAの侵攻状況は、以下の通り。トルコ軍の援護の元、勢力範囲を大きく広げている。
    – FSAは、北部ジャミラ村と周辺村を占領し、バブ・アル・サラム国境に繋がる経路を占領した
    – FSAは、北部アラブウィラン村と周辺村を占領した
    – FSAは、北部ベイトゥナ村を占領した
    – FSAは、北部シャルカンリ村とと周辺村を占領した
    – FSAは、北部ソウラ二村と周辺村を占領した
    – FSAは、西部ダフラ村を占領した
    – FSAは、南西部ハイカジャ村と周辺村を占領した
    – FSAは、南西部キラウ村を占領した

クルド人民防衛隊(YPG)の動き

  • クルド人民解放軍(YPG)は、前線でTAF/FSAと交戦したが、アフリン前方面からの激しい攻撃により、大きく後退している。
  • FSA支配地域のアザズ市に対し砲撃があり、住民2名が死亡した。
    (本攻撃は、YPGによるものかどうかは分かっていない。)

その他

  • 報道によると、ロシア大統領は、国連安全保障委員会(UNSC)とアフリンの状況について協議した。
  • トルコ系メディアの報道によると、ロシア外相は、アフリンの状況について、「トルコ政府とシリア政府との直接の対話により解決でき得る」と発言した。

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